アイデアが出た瞬間から形にしていく
もう一つが、自分の情熱が冷めないうちに一気に書き切ってしまうこと。気持ちが乗っているうちに、アイデアを形にするという意味です。だからこそ仕事場のドアを閉めて、集中することが重要になるのです。
皆さんが会社でドアを閉めた個室を確保するのは難しいかもしれませんが、気が散るものを隔離し、時間を決めて集中できる環境をつくることは可能なはずです。
私自身も、クリエイティブな仕事には集中と情熱が大事だと思っています。
よく会議などで「そのアイデア面白いね」と盛り上がったのに、結局形にならずに終わるケースがありますが、私はこうした会話が始まった瞬間に紙とペンを取り出し、「書籍にするならタイトルと章立てはこうなりますね」と書きながら具体的な形にしていきます。それを編集者に渡して企画が通れば、その場の話で終わらず実現できるわけです。
これも「このアイデアは面白いぞ」という情熱があるうちに一気にやり切ってしまうことが大事だということ。どんな場面でも“ドアを閉めて集中する感覚”を味方にできれば、やるべき仕事を成し遂げられます。
「忙しい」が口ぐせの現代人にローマから喝
仕事もプライベートもやらなければいけないことが山積みで、「もっと自分の時間があればいいのに」と思うこともあるでしょう。
そんな私たちに「あなたに与えられた時間は本当に短いのですか」と問いかけるのが、帝政ローマ時代の哲学者ルキウス・アンナエウス・セネカによる『生の短さについて』です。
本書の冒頭で、大方の人間は人生が短すぎると言っては嘆いている、とセネカは記しています。どうやら2000年前から、人々の悩みは基本的に変わらないようです。それに対し、彼はズバリと指摘します。
この一文だけでも、ハッとさせられる人は多いのではないでしょうか。

