治療薬を投与するタイミングで効果が変化
その一例が、高血圧の治療に用いられる「ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬」に関するものです。この薬の有害作用のひとつに「空咳」があり、原因として血中のブラジキニンと名付けられた物質が増加することが指摘されています。
あるとき、外来通院にてACE阻害薬が投与されている高血圧患者さんから、「最近、咳が出るようになった。肺病かもしれないので検査して欲しい」との訴えがありました。そこで、入院してもらい検査したところ、驚くべき結果が得られました。ACE阻害薬を朝投与したところ血中ブラジキニンが増加し空咳が出たものの、夜の投与に変更すると血中ブラジキニンは増加せず空咳は出なかったのです。
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