校長先生に交渉! 「ロケット班」を立ち上げ

気象衛星の名づけ親に応募したことをきっかけに、小学3年生のときJAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケット打ち上げを種子島まで見に行った龍之介くん。迫力いっぱいの打ち上げを見て以来、宇宙に強い関心を持つようになったという。中学に入学すると、ロケットを打ち上げる部活づくりに動き出した。それも本物のロケット同様に火薬で打ち上げ、到達高度やパラシュートを用いた安全な着陸などを競う、本格的な「モデルロケット」の打ち上げである。

入学してすぐ、龍之介くんは日本モデルロケット協会の講習会に参加して、打ち上げに必要なライセンスを取得。仲間を集めて校長先生と交渉し、「物理研究会ロケット班」を立ち上げた。しかし発足当初はロケットづくりは難航。発足翌年の2022年5月に参加した初めての全国大会は、エントリーした10機のうち9機が墜落して最下位に。同年秋の大会には機体を改良して挑戦したが、やはり全機墜落という結果に終わったという。

全国大会で見事優勝「ロケット甲子園」へ

しかし、龍之介くんはあきらめなかった。学校の公式HPやX、電話などで自ら連絡し、ライバルの強豪校に頼んでノウハウを伝授してもらったほか、ロケット工学の第一人者である千葉工業大学の和田豊教授や日本大学理工学部の日大ロケット研究会からも助言を受け、機体の改良を続けた。「昔、自由研究の際に、母が企業や自治体にメールや電話でアポを取ってくれるのを見ていたので、外部への連絡はそれをまねしました」(龍之介くん)

(文=川口昌人 撮影=大森大祐)
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