誰かのためではなく自分のために生きる

さて、「自分を愛せない」という問題を抱えている方たちが徐々に変化し、主体としての意識が育ってくると、「自分の思っていることを大事にして良かったんですね」「自分のために生きて良いんですね」といった発言が、喜びの表情で語られるようになります。

これを裏返して見れば、いかに彼らが長いこと「自分の思っていることなんて、大事にするに値しない」「自分は親や周囲の期待に沿うように生きなければならない」などと思い込まされていたのかが分かります。

このように思い込まされてきた人は、それまで生きているようで生きていない状態にあったと言えるでしょう。近年過熱ぎみになっている幼児教育や習い事、そして受験準備や親による過干渉などによって、子どもたちは自分の主体性が育つ暇いとまが与えられていない状況に置かれています。