⑥「人の悪感情」とは、まともにつき合わない
人間の感情、とくに悪感情は「うつる」のです。
1人でいるだけなら、その人の感情はその人だけのものですが、家庭でも職場でも、身近に何人かの人間がいれば、1人の悪感情は相手や周囲にうつるのです。
たとえば妻が上機嫌なら、夫は「どうしたのかな?」とか「何かいいことあったのかな?」と思います。別に理由は尋ねなくても、夫もなんとなく気持ちが明るくなります。
妻が不機嫌なら逆です。自分のイヤな感情を隠そうともしない妻であれば、たいていの夫は「何をプリプリしているんだ」と思い、しだいに不機嫌になっていきます。
これは、職場での人間関係でも同じです。上司が不機嫌だったり、隣の席の同僚がイライラしたりしていると、こちらもイヤな気分になります。
ですから、こちらが感情的にならないためには、相手の悪い感情から身をかわすのがいちばんです。取り合わなければいいのです。
「どうして」とか「迷惑だ」とか「一言言ってやろうか」といった受け止め方などしないことです。それをやれば、相手のイヤな感情とまともに向き合うことになるからです。
⑦人の気持ちは変えられないものと割り切る
「困った人」は、気づかいがない、常識がない、わかっていない、おまけにキレやすかったり感情的になりやすい人でもあります。
ということは、何をしてもムダです。教え諭して通じる相手ではないし、ガツンと叱っても素直に従う相手でもありません。それどころか、かえって悪感情をまともに浴びてしまい、あなたのほうがキレてしまいます。
基本的なことをいうと、他人の気持ちや感情を変えることはできません。悪い感情はとくにそうで、怒りや憎しみや疑いといった感情はいくら説得してもなくならないのです。それどころか、かえって膨らんでしまうこともあります。
悪い感情に満たされている人間は、相手にしないで放っておくしかありません。職場だからそうもいかない、ということでしたら、なるべく自然に距離を取って、淡々と仕事を依頼したり確認や報告をしたり、要するに感情的ではない作業を進めればいいでしょう。
それが結局、あなたが感情的にならずにものごとが片づいていく最善の方法です。他人は変えられないものと割り切ってください。
