管理体制を敷くことに信頼関係はない

渋幕では昼休みにグラウンドでサッカーをして走り回っているような生徒も、5時間目の授業開始前にはきちんと戻ってくる。他校から移ってきた先生は、最初は驚きの目でその様子を眺めているといいます。

「一般的に、もし授業に間に合わない生徒が出れば、『昼休みは外に出てはいけない』などの制限をすぐにルール化しようとするでしょう。しかし、そういった管理体制を敷くことに信頼関係はないですよね。教員が生徒を信頼し、生徒もそれに応えるような、そんな関係性があれば対話をしながら結論を出せるはずです。渋幕で40年間ノーチャイム制が続いてきたのにはそんな背景もあると考えています」

ノーチャイムは渋幕のあり方を象徴する制度です。生徒は信頼されているからこそ、自律していくことができるのです。