架空の人物・寂連に感じた因縁

蔦重が見出した絵師、作家、援助した文人は多いが、代表的な絵師の一人に喜多川歌麿がいる。歌麿は謎多き人物で、生年や出生地なども諸説あるため、脚本家が想像と創作も入れ造形したところもあるそうだが、ドラマで描かれる姿は、ほぼ史実と思わされる真実味がある。

『べらぼう』の歌麿は、過酷な幼少期を送っていたとなっている。人別、今でいう戸籍がなかったため、成長しても世間から隠れるようにして生きるしかない境遇に置かれ、絵の才能は発揮していたが、男女問わず体を売ってもいた、という設定だ。

その馴染み客の一人に、エロい年増の尼さんがいた。名は、寂蓮。