「集中する」の解像度を上げてみる
といっても、私は医者ではありません。私の仕事は社会人の成長やキャリアアップの支援ですので、仕事に役立つビジネススキル的な観点からお話ししましょう。
「なかなか集中できない」とおっしゃるAさんに、私は次のように投げかけました。
「では、“集中する”という言葉の解像度を上げてみましょう」
「なぜ、集中することができないのか」、あるいは「どうすれば、集中することができるのか」。そもそも、「集中するとは、どういうことなのか」。
あなただったら、こうした問いにどう答えるでしょうか。「そんなこと言われても……」という状態なのであれば、これから紹介する「言葉の解像度を上げる方法」を活用してみてください。
ヒトコトで言えば、「英語に置き換える」アプローチです。
英語に置き換えて分解すると理解が深まる
「集中する、集中」は、英語で「コンセントレート、コンセントレーション」です。
この言葉について改めて吟味してみると、「コン」は「一緒に」、「セントレート、セントレーション」は「中心に集める、集まる」といった分解ができます。
したがって、「集中」とは「集中したい対象と集まって一緒になる、一体になる」といった理解をしていけばOKということになるわけですが、これはいったいどういう意味なのか。

