日本にはPBRが1倍を下回る企業が多い

サザエさん一家の例でPBR(株価純資産倍率)の計算を見てみましょう。

仮にサザエさん株が存在し、1株3億円だとすると、PBRは株価÷1株当たりの純資産なので、3億円÷1億9635万円で1.5倍となります。同様に、株価が2億円ならPBRは1倍、1億円なら0.5倍です。サザエさん一家は不動産や金融資産が豊富なため、通常であれば株価が純資産価値を下回ることは考えにくいでしょう。

しかし、現実の日本の株式市場では、株価が純資産価値を下回る企業が数多く存在します。日本製紙、かんぽ生命、コニカミノルタ、野村ホールディングス(野村證券)、中部電力、パナソニック、ホンダなど、著名企業でもPBRが1倍を下回っているケースが少なくありません(2025年3月現在)。また、多くの地方銀行もPBRが1倍を割り込んでいます。