イギリス人医師が渡したメニュー表

バンティングが太り過ぎだと言われたのは初めてではなかった──今までにも同じことを言われ、数えきれないほどのアドバイスに従ってきた。冷たい風呂にも熱い風呂にも入ったし、何時間も乗馬をして、何キロもボートを漕いで、食べる量も減らし、カリウムを飲み、各地の保養地に滞在した。しかしどれも役に立たなかった。唯一の変化は体重がさらに増えたことくらいで。

しかしハーヴィはバンティングを納得させることができた。自分が飼っていた馬の話をしたのだ。その馬はとても太っていて「馬の大腹病」だと診断されたが、それがどういう病気であれ診断は間違っていた。単に食べている餌が悪かったのだ。