外資系勤務なら貯められるときに貯めておく

(PIXTA=写真)

年収1500万円稼ぐようなスーパーサラリーマンには、おもに2つのタイプがある。

1つは、専門知識を持って外資系企業で稼ぐタイプ。業績が振るわなければすぐにリストラされるので収入は安定しない。転職も多く、退職金はもともとアテにしていない。

もう1つは、大手の超有名企業で出世コースを歩む、いわゆるエリートサラリーマン。転職経験はなく周囲も高収入なので、恵まれているという意識はない。妻も似たような環境で暮らしてきたため、危機感とは無縁のケースが多い。

前者の代表例が河井さん。今は年収が1400万円あるものの、いつまで続くかわからない。そのことは妻も心得ていて、収入が多いときも調子に乗って出費を増やしたりすることはない。今はパートで働いているが、実は専門知識もキャリアもあって、夫が職を失ったときにはバリバリ稼げる能力も持っている。都心部に住むため車は不要と判断し持つのをやめた。こうした合理的精神も味方して、特に節約を意識しなくても、お金は自然に貯まっていく。

危機感のないエリート部長に家計崩壊が迫る

後者の代表ともいえるのが、エネルギー関連企業で部長を務める原田さん。年収1500万円もありながら、貯金は150万円しかない。

専業主婦の妻は2人の子どもを私立に入れ、英語やテニス、ピアノなどを習わせている。「周りがみんなしているから当然」というのが妻の言い分だ。2人で年200万円を超える学費はすべてボーナスから支払っている。