子供たちの結婚式の1カ月後に

「いつか夫と離婚する日のために」とN江さんは、ひっそりと準備を進めていた。まずは仕事を見つけて貯金をしなければ。そう考えたN江さんは、自宅から車で30分のところにある工務店で、事務の仕事を始めた。初めは週5日のパートだったが、3年あまり勤めた頃、仕事ぶりを買われて正社員に登用された。

月日が流れ、長女と長男は社会人になり、それぞれ結婚して家を出た。

新郎新婦
写真=iStock.com/kyonntra
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N江さんは夫と並んで子供たちの結婚式に出席。離婚届に判を押して渡したのは、それから1カ月ほどたった頃だ。夫は黙って離婚を受け入れた。