脳の毒を出す食材1 香菜
脳に蓄積した重金属を排出
独特の強い香りがあり、アジアではシャンツァイ、パクチー、コリアンダーなど、さまざまな名前で知られています。クセがあるので好き嫌いが分かれますが、脳を解毒する最強のデトックス野菜です。古くから健康に役立つ野菜として知られ、古代エジプト・ギリシャ・ローマなどでは医療にも利用されていたそうです。
ビタミンやミネラルを豊富に含むうえ、水銀や鉛など、体内の重金属の排泄を促す作用もあります。動物実験では、生殖器や脳に蓄積した重金属(鉛)の排出を促す効果が確認されており、アルツハイマー病予防の強い味方と言えるでしょう。
強力な抗酸化作用、サルモネラ菌やカンジダなど病原菌を殺す抗菌作用もあります。最近は、日本でも栽培されていて、スーパーなどで1年を通じて販売されています。
脳の毒を出す食材2 ブロッコリー
二重三重のデトックス効果
抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンC、代謝を促すビタミンB1やB6、葉酸が豊富に含まれていて、認知症予防だけでなく健康長寿に役立つ野菜です。
私たちの体内では常に代謝が行われ、エネルギーや細胞をつくっているのですが、その過程でホモシステインという物質が発生します。ホモシステインが体内にたくさん存在すると、神経細胞や血管にダメージを与え、認知症や動脈硬化のリスクが高まります。
ブロッコリーに多く含まれるビタミンB6や葉酸には、ホモシステインを無毒化する作用があります。実際、これらのサプリメントを摂取すると、ホモシステインの数値が下がり、認知症の症状がよくなるそうです。
また、芽の部分に含まれているスルフォラファンは、有毒物質を排泄し、炎症の抑制に役立ちます。効率的にとりたいのであれば、スプラウトを生で食べるのがおすすめです。
脳の毒を出す食材3 キャベツ
解毒を担う肝臓をサポート
体内の有害物質を解毒する役割を担っているのが肝臓です。肝臓は体外から侵入した有害物質(病原菌)や、体内で代謝の過程で生じた有害物質を、毒性の低い物質に変える役割を担っています。
キャベツに含まれているイソチオシアネートには、肝臓の解毒機能を高める作用があります。また、抗酸化作用も強いので動脈硬化予防にも役立ちます。イソチオシアネートは辛み成分で、キャベツをはじめ、わさびや大根、小松菜、かぶ、ブロッコリー、カリフラワーなどアブラナ科の植物に含まれています。
そのほかにも、抗酸化作用の強いビタミンC、胃の粘膜を修復するメチルメチオニンなども含まれています。
キャベツよりも栄養価が高い芽キャベツ(ビタミンCは約4倍、食物繊維は約3倍)もおすすめです。シチューやポトフに、丸ごと入れて食べましょう。