「日枝体制」が招いたガバナンス低下

そして2.の「上に進言できない企業風土がある」だが、これは、準備もまともにできていないのに「とりあえず」と敢行しようとする上司に意見することができない風潮が社内にあったということだ。私がフジテレビ社員への取材をしたところによると、記者会見の詳細は事前に社内に情報共有されてはいなかった。上層部と一部の広報部員しか詳しい内容は知らされていない。

だが、少なくとも広報部員は知っていたわけだから、読者の皆さんは「『社長、この内容の記者会見だとまずいと思います』と進言すればいいではないか」と思うだろう。