テスラの危機、日産とホンダの経営統合…

中国と米欧でのEV需要の趨勢は、テスラとBYDの販売実績に表れた。中国と米国に大規模な生産拠点を構えるEV世界大手テスラの2024年のEV販売台数は、178万9226台(前年比1%減)だった。13年ぶりの前年割れだ。

一方、BYDのEV販売は176万4992台(同12%増)、テスラを追い上げた。主たる要因は、中国政府の支援拡充により、中国のEV生産コスト(車載用のバッテリーなどを含む)は、日米欧の企業が競争にならないほど低いことがある。

そうしたEVのデメリットもあり、米欧で航続距離が長く環境性能も相対的に高いHVを買い求める消費者は増えた。HVなどの選択肢を持つトヨタ、ホンダなどわが国の自動車メーカーは主に米国の需要を取り込んだ。一方、脱エンジン・EVシフトの戦略をとった米独の主要自動車メーカーは苦戦した。全方位型の戦略をとったトヨタなどと、米欧勢の差が明確になった。フォルクスワーゲンは、2030年までにドイツ国内で3万5000人以上の人員を削減する。