要領がいい人は決断を減らす仕組みを作る

ビジネスの世界でも、このような状態のときに、重要な意思決定が絡んでくると、正常な判断ができなくなります。

そこで日常の決断を減らすことで、重要な決断に集中するためのエネルギーを温存するのです。そのために、日々の業務をできるだけルーティンワーク化し、決断回数を減らすことが有効なのです。

石川和男『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』(明日香出版社)
石川和男『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』(明日香出版社)

私も「決断疲れ」を防ぐために、決断を減らす仕組みづくりをしています。

前述したセミナーの用意だけではなく、会社で行うルーティンワークも同様にA4用紙に書き出し、その都度コピーをして使っています。

1.スケジュール確認 2.株価動向 3.メールチェック 4.入出金明細確認……など、ルーティンワークが増えれば書き足して、不要になれば削除しています。

決断を減らす仕組みを作ることも要領がいい人の習慣なのです。

(イラストレーション=末吉喜美)
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