会話の「隙間」を狙って話題をコントロール

【千葉】私、対話の場面でとても気になっているのが、たとえばPIVOTさんの収録でもあるかなと思うんですけど……話しすぎてしまう方、どうされてますか? 話に入れなくなりませんか?

【国山】これはですね、「隙間」を狙ってます。相手の一分いちぶの隙を狙います。

テレビでもよくあるんです。カンペで「早く引き取れ」「次行け」みたいなことが出てるんですよ、実は。でもここで焦ってしまうと、見え方がよくない。「焦って被せてるな」みたいになってしまうので。

たとえば飲み会でも、バーってみんなが話してるときに、自分がちょっと入って次の話題を誰かに振りたいなって思ったら、その会話の隙間を狙う。

【千葉】隙間は句点でなくてもいいんですか?

【国山】句点でなくていいです。なんか落ち着いたなっていうタイミングとか、一息ついてるなっていうところを見逃さない。これはテレビの「アッコにおまかせ!」(TBS系列)で学んだんですけど……出演者のみなさん、ずっとしゃべるから(笑)。

対話をする人のシルエット
写真=iStock.com/PrathanChorruangsak
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リアクションで場の熱量をドライブさせる

【千葉】「対話」って出たとこ勝負な面もありますよね。再現性につながる振り返り方のコツってなにかあるんですか?

【国山】そうですね。対話はやっぱり熱量が重要だと思います。なので、その場を盛り上げるために、相手から自分がどう見えているかを重要視しています。私は映像を見返して、自分の表情をチェックしていますね。

話を聞いているときのあいづちって、「え」っていうのと「え⁉️」っていうのって全然違うじゃないですか。声の大きさや表情によってけっこう変わるんですよ。そのリアクションの見せ方も、実は結構考えていたりします。

【千葉】相手の反応を見て「あ、この“え”の感じがちょっと足りなかったな」ってなるんですか。

【国山】そうですね。あいづちもここは言わないほうがいいなとか、つい「はいはいはい」とか「うんうん」となりがちなんですけど、「うん」って言うとちょっと失礼な印象を与えるから言わないようにしよう、とか。

挨拶あいさつとかリアクションも、ここは笑顔でいたほうがいいよな、とかは考えるようにしています。基本のキですけど、やっぱり挨拶と笑顔って大事じゃないですか。

【千葉】この基本のキがどれだけ難しいか。