この日の雅子さまはホワイトとネイビーのコントラストが美しいテーラードカラージャケットに、同系色のお帽子を合わせられていた。「全国赤十字大会」は雅子さまが大切になさっている公務で、2018年5月の大会では、病気療養に入られた2003年以来、15年ぶりのお出ましが実現した。当時、名誉副総裁として壇上に立たれた雅子さまはシンプルな紺色のスーツ姿だった。

皇后陛下となられてからは、今回のようなホワイトとネイビーのバイカラーのコーディネートや、ホワイトオンリーのお召し物で出席されている。中心的な役割を担う名誉総裁として、どこから見てもぱっと目にとまるホワイトを基調としたスーツは、外務省時代のシャープな雅子さまのスタイルを彷彿とさせる。

愛子さまは“初の単独公務”で、雅子さまの勝負カラーを…

その数日前の5月11日には、愛子さまが初の単独公務を果たされている。主催者の願い出を受けて、国立公文書館での春の特別展「夢みる光源氏」を視察された。秋篠宮家の長女・眞子さん(32)は16歳、次女の佳子さま(29)は19歳で初の単独公務をこなされている。

この節目となる場面で、愛子さまがお召しになったのは、ホワイトのスーツだった。ホワイトといえば、雅子さまの勝負カラー。愛子さまは初めてのお一人での公務に身の引き締まる思いから、このお召し物を選ばれたのではないだろうか。

この日はアイボリーのパンプスとパールのアクセサリー、ベージュのミニバッグを合わせられていた。ジャケットのスタンドカラーからはシャープな印象を受けるが、フェミニンな短めの丈と大ぶりのボタンは、“愛子さまスタイル”といえるのではないだろうか。フレアスカートは少し長めの丈でひらひらと広がりすぎず、凛々しい印象を与える。

愛子さまは三重県ご訪問でも、ホワイトのスーツに同色のパンプスをお召しになっている。この時の洋服と靴、バッグの色を合わせてワントーンにする美意識は、雅子さまへのオマージュでもあるかもしれないと思った。