天皇陛下は2021年の誕生日に際した記者会見で、「私たちも、愛子がオンラインで授業を受けているのをそばで見る機会もありました」と述べられたことがあった。愛子さまの卒論を指導した、学習院大学文学部日本語日本文学科の中野貴文教授が「週刊文春」の取材に愛子さまとの1年間の思い出を明かしている。
「敬宮さんはお話し好きな方で…」
「僕自身、皇族の方と話すのは初めてで、非常に緊張していたんです。ですが敬宮さんはお話し好きな方で、すぐにフランクな雰囲気を作ってくれた。おかげで、お互いに自由に意見を話し合い、冗談も飛ばし合えるような関係性を築くことができました」(「週刊文春」5月2日・9日号)
現在、安定的な皇位継承のあり方をめぐり、衆参両院の議長と各党の代表者らによる協議が始まっている。皇族数を確保するため、「女性皇族が結婚後も皇室に残る」ことも一案として検討されているものの、その内容については課題も残り、意見は割れている。愛子さまの将来にかかわるテーマが議論されているわけだが、母校・学習院や御料牧場など、いまの愛子さまがのびのびと過ごすことができる環境で息抜きをすることは、公務と日赤での仕事を両立されるうえでも不可欠だろうと思う。
6月、両陛下はイギリスご訪問へ
両陛下は6月9日に結婚記念日を迎えられ、6月下旬には国賓としてイギリスを訪問される。エリザベス女王(当時)から招待を受けていたが、新型コロナの感染拡大を考慮して延期されていた訪英がいよいよ実現する。天皇ご一家にとって、大切な節目となりそうだ。