会社都合退職とありますが、詳細を教えてください
会社都合退職=「クビ」とは決めつけていないからね
「私は悪くない」に終始せず、将来への思いや決意を言える?
本人に非行があって懲戒解雇となったケースは別として、会社都合退職=「クビ」になったということで「ネガティブに評価されるのでは?」と怯んでしまう方も多いようです。
しかし、コロナ禍の経営不振によるリストラで退職を余儀なくされたというケースは増えています。OK例のように、堂々とその内容を伝えてかまいません。
逆に、ここで正々堂々と語らないと、面接官は不信感を募らせます。
事実は違うのに、「実は懲戒処分など、本人の問題で辞めさせられたのでは?」と疑われる危険性が出てきますので、ぜひ真正面から語ってください。
また、後ろめたさを回避すべく「私は悪くない、悪いのは会社だ」といった、自己防衛のオンパレードになってしまうことがあります。
確かに、自分のせいではない点は証明すべきですが、これが過度になると面接官の心証は悪くなるので注意しましょう。
たとえばこういう人の場合
29歳女性、大卒。新卒入社した会社で勤務中。今回は初めての転職で、同業種・同職種への応募。
NG!
↑失業保険目当てでしょうが、会社と結託したという話は法的にも問題です。
OK!
こちらからは部長以上が行くことになり、スタッフは現地採用するようで、私だけでなく同僚も全員退職となりました。
仕事は面白くやりがいがあっただけに非常に残念でしたが、過去を引きずっても仕方がありません。
これも人生勉強と割り切って、次に向かって気持ちを切り替えています」
↑私情を入れず淡々と事実を語っていますから、面接官が不信感を持つことはないでしょう。また無駄に自己防衛に走っていないので、面接官も納得の回答でしょう。
NTTでSE、リクルーターを務めた後、1社で採用人事を含む経営企画を担当。2004年に独立開業。社労士として埼玉、東京を中心に中小企業の労務顧問を多数担い、2社の人事部長を任される等、現場最前線で人事労務コンサルを実践、労務問題と解決策を熟知。特に「モンスター社員」対策に精通。キャリアカウンセラーとして埼玉県教育委員会や自治体が運営する就労支援機関、4つの大学のキャリアセンターでの勤務を通じ就職支援実績が豊富。日本では数少ない、応募者と採用者の両面を熟知する存在。NHK、読売新聞、マイナビ転職等マスコミ取材実績多数。著書に『面接官が本音で教える集団面接・GD完全対策マニュアル』、『20代~30代前半のための転職「面接」受かる答え方』(秀和システム)等がある。