当社が求める資格を、お持ちでないようですが?
「持っていないなら即不採用」ではないからね
「引け目」についての思いと、今後の取得プランは?
たとえば、日商簿記1級資格が応募の必須条件であれば、保有していない応募者はそもそも面接には呼ばれていないはず。
採用の可能性があるからこそ、呼んでいます。
なので、この質問を受けて「やっぱりないとダメなんだ」と、動揺しないでください。
ただ「はい、持っていません」では足りません。
それをどう捉えているか、過去と現状の両方についてきちんと説明し、今後どうしていくかを伝えないといけません。
「今年8月には取得予定です」と高らかに宣言しても、具体的にどうするかを説明しないと、納得してもらえません。
OK例のように、地に足の着いた見通しや計画を話してください。そうすれば、今後確実にやってくれるだろうと面接官を納得させることができるでしょう。
なお、「ないけど知識に差はない。前回はたった1点差で落ちただけ」といった回答は言い訳がましく見苦しいだけ。ないものはないのだから、やめておきましょう。
たとえばこういう人の場合
25歳男性、大卒。新卒入社した会計ファーム会社で勤務し2カ月前に退職。今回は2社目の転職で、同業種・同職種への応募。
NG!
↑開き直ったかのような言い訳がましい回答では、面接官は評価しません。
OK!
前職の事務所では、資格や理論より実務重視で、30社を超える顧問先を1人で担当しておりました。言い訳がましくなりますが、多忙を極めており、毎月60時間超の残業があり、正直なところ勉強にも力が入りませんでした。
しかし先々月の退職を契機に、ここで経理業務の棚卸しと理論の整理をしたいと思い、再度受験することを決めました。
今は平日3時間の自宅学習と、日曜日に予備校の講座に通っており、今年6月に再受験する予定です」
↑動揺せず、取得できなかった理由を理路整然と説明しつつ、資格取得への思いと具体的な行動を伝えることで、今後の取得への意欲や可能性をPRできています。