ChatGPTに直接聞いてみた
ハルシネーションを回避しながら活用するための方法については、『ChatGPT「超」勉強法』で詳しく検証しているが、その1つに、ChatGPT自身に直接聞いたものがある。
当初、ChatGPTにはウェブブラウジングの機能がなかったが、2023年5月に有料のGPT-4で、ウェブブラウジングの機能が追加された。しかし、有料サイトが閲覧できてしまうなどの問題が発生したため、7月に一時利用が中止された。その後、9月に復活した。
それからは不安定な状況もあったが、継続している。これを適切に用いれば、ハルシネーションをかなりの程度避けることが可能かもしれない。
そこで、ChatGPTにウェブブラウジングしてもらったのだ。
ChatGPTの答えは……
「ハルシネーションを避けるために、提供される情報にウェブでの裏づけを求めることは可能ですか?」という私の質問に対して、〈ハルシネーションを避けるために、複数の信頼できるソースからの情報を参照することも重要です〉とChatGPTは答えた。
なお、現在のChatGPTのウェブブラウジング機能では、有料記事やサブスクリプションが必要なコンテンツにアクセスすることはできない。また、統計などのオンラインデータベースに直接アクセスしてデータを抽出することもできない。
ただし、〈有料ニュースサイトのコンテンツについては、直接アクセスすることはできませんが、公開されている情報をもとにした質問には答えることが可能です〉〈IMFのWEOや他の公開されている経済データに関する質問があれば、2023年4月までの私のトレーニングデータに基づいて答えることが可能です。また、ユーザーがデータベースの特定の部分をアップロードすれば、それに基づいて分析や解釈を行なうこともできます〉というのがChatGPTの答えだった。