タンスには今シーズン着る服だけを置く
それを上回る枚数の場合、衣替えの頻度を年4回(春夏秋冬)に増やします。
先ほどの要領で、今シーズン着る服はラックとタンスに3cm間隔で配置します。そしてそれ以外の服は圧縮して、クローゼットの上段や下段などに収納することで、服が溢れることもなくなり、日々の服選びや整頓がスムーズになります。
ポイントは、季節ごとにきちんと衣替えをすること。ラックとタンスはつねに、「今シーズン着る服」だけが並ぶようにキープします。これなら見た目だけでなく、服を選ぶ手間や時間もかかりません。
シーズン中に一度も着なかった服は、売ったり誰かに譲ったり、劣化した服は雑巾にするなどします。衣類圧縮袋でカサを減らしても居場所を作れなかった服は、外部収納で次の季節まで預けましょう。
私はダウンジャケットや羽毛布団など、クリーニングも兼ねて、トランクルームよりも安くて手軽な宅配収納サービスのサマリーポケットに預けています。
タンスは開け閉めしやすいものをチョイス
ちなみに、服の収納に悩む方のご自宅を訪問すると、「タンスが木製で重い」「開け閉めがしにくい」など、家具にも問題があるケースが多いです。
出し入れの時のたった数秒の負荷が「出しっぱなし」を招き、タンスの中の洋服が死蔵品と化します。特に古い木製のタンスの場合、慎重に出し入れしないと引き出しの端で手を傷つけてしまうことも。そのような収納環境では、日々の出し入れがさらに億劫になります。
これからタンスの購入を検討される方は、「引き出しの軽さ」を最優先とし、プラスチック製の衣装ケースも選択肢に含めてはいかがでしょうか。
我が家で愛用しているのは、アイリスオーヤマの「ウッドトップチェスト」の隠す収納タイプのもの。ここにオンシーズンの衣類を収納し、季節外の衣類は中身が見えるクリア収納タイプの「BCチェストシリーズ」を利用しています。非常に軽く、クローゼットや押し入れの中はもちろん、部屋に置いてもあまり場所を取らないのも良い点です。購入前には、設置場所を決め、奥行きと幅を測り、きちんと納まるサイズを選びましょう。
「先代からの思い入れがあるが、使いにくい」という家具があれば、ブランド家具に特化した買取専門店などに売ってしまうのも手です。この際、収納家具を見直してみるのも収納ストレスを減らす助けになるでしょう。