相手の聞く姿勢がガラッと変わる自己紹介の方法

では、そういった場では、どういった自己紹介が必要なのか。

それは、あなたがどういった人間か興味をもってもらえるような自己紹介です。

・なぜ、どんなきっかけで今の仕事をしているのか?
・どんな思いで今働いているのか?
・どんな知識を持っているのか?
・将来どうなりたいのか?

など、人間性にフォーカスしたことを伝えることが大事です。

目の前にいる営業マンがどんな人間なのか? どんな価値観を持っているのかを伝えることができれば、相手の聞いてくれる姿勢がガラッと変わります。

「自己紹介」は初めましての段階で自分の魅力をアピールする絶好の機会なので、そこを最大限活用するようにしましょう。

この中でも、ぜひ「なぜ今この仕事をしているのか?」は伝えるようにしてください。志や思いを伝えることがとても重要です。

大事なのは自分をどれだけ魅力的な存在に見せるか

【失敗例】
「○○会社の○○と申します。○○の地方出身で、学生時代は○○をやっていました!」
「初めまして。お時間もないと思いますので、早速ですが、商品説明をさせてもらいますね」

【正しい例】
「実は父親が小さい頃に亡くなって、保険で大学に行ったんです。そのときに保険の大事さを知って、それがわかっている人が少なくて、それを伝えたいと思ってこの仕事をしています」
「子どものころ、父親が運転していた自動車で実は事故にあったんです。けれど、丈夫な車に乗っていたおかげで、大したケガもなく済ませることができて。それで、単に性能やカッコだけではなくて、車の安全性という観点から選んでいただくことも重要じゃないかと思って、車のセールスを仕事にしています」

どうでしょうか。

出身地や出身大学などといった、一般的な過去の経歴よりも、よほど、「この人の話なら聞いてみてもいいかもしれない」と思えませんか。

このように、今その仕事にかける思いが伝わるように工夫するとよいでしょう。

提案をする営業マン
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです

さらに言えば、そこから将来どのようになりたいのか、あなたの“未来”まで伝えることができればベストです。

「保険のおかげで学校に行けたという人をもっともっと増やしていきたいんです」
「わたしから車を買われたお客さまには、自動車事故で大けがを負ったという方がいない、そう言えるようになりたいと思っています」

これだけで、営業マンとしての自分をどれだけ魅力的に見せられるか考えてみてください。