成功しているIT経営者には個性的な人が多い。たとえば2ちゃんねる創設者の西村博之(ひろゆき)氏は、自身を「社会不適合者」と自称することがある。そこで、ひろゆき氏と旧友のIT経営者・古川健介(けんすう)氏の2人が、「成功しているIT経営者は社会不適合者が多い説」を徹底的に話し合った――。(第1回/全3回)

「友だちが尿道に管を差しているから見に来ません?」

——ひろゆきさんとけんすうさんは、20年来の付き合いだそうですが、初めて会ったのはいつ頃ですか?

【けんすう】大学生の時です。共通の友人を通じて、病院で会いました。

——初対面が病院だったんですか?

【けんすう】当時、「2ちゃんねる」というひどいネット掲示板があるから(笑)、それに対抗していい掲示板を作ろうというプロジェクトがあって、僕はそこに関わっていたんです。その掲示板に、問い合わせ先として自分の住所や電話番号を載せていたのですが、ある時、ひろゆきさんの友人から電話がかかってきて。「友だちが事故にあって、いま尿道に管を差しているから見に来ません?」と。

病院が家から近かったので、のこのこと病院に行ったら、ひろゆきさんがいた。というのが馴れ初めです。

——見ず知らずの人に誘われて、見ず知らずの人のお見舞いに行ったんですか?

【けんすう】病室に入ったら、ぜんぜん知らないおじさんが管につながれていて。和気あいあいというよりは異様な雰囲気でした。

【ひろゆき】それで、「面白いよねー」といって仲良くなりました。

——けんすうさんの第一印象はどうだったんですか?

【ひろゆき】頭のおかしな大学生が来たぞと(笑)。一回も会ったことのない人から突然電話がかかってきても、ふつう行かないじゃないですか。管が見たかったんですか?

【けんすう】好奇心が旺盛な年頃だったので、知らない大人に会うのは楽しいかなと思いまして。

——その時のひろゆきさんの印象は、どうでしたか?

【けんすう】病室が個室だったんですが、ひろゆきさんが病室のシャワーを浴びていて、看護師さんにめっちゃ怒られていました。

【ひろゆき】ちょうど病室にシャワーがあったので、どうせあるなら使わないと損かなと思って。入院代は患者が払っているんだから使ってもいいよねと。あるものを使っただけなのに、いまでも怒られた理由がわかりません。

【けんすう】なので、ひろゆきさんの第一印象は、看護師さんに「すみません」と謝っている姿です。こんな大人もいるんだな、と。