話をよく聞く人は「利口な人」と評価される
ほとんどの人は利口だと思われたがっている。だが、たえず「利口そうな発言」をして自分を高く評価してもらおうとやっきになっている人は、相手から「利口な人」と評価してもらえない。単に「利口ぶる人」と評価されるだけだ。
自分を「とても利口な人」と評価してもらえる確実な方法を紹介しよう。相手の話にじっくり耳を傾ければいいのだ。相手の話をひと言も聞き漏らすまいという姿勢で一生懸命に耳を傾ければ、「とても利口な人」と評価してもらえる。一方、愚か者は相手の話がいかに重要かに気づかないので耳を傾けようとしない。
詩人のウォルト・ホイットマンは友人と一緒に道を歩いていたとき、見知らぬ人と出くわして言葉を交わした。数分間、ホイットマンは会話を独占し、相手はほとんど何も話さなかった。相手が立ち去った後、ホイットマンは「彼はとても利口な人だ」と言った。
友人が驚いて「彼はほとんどしゃべっていないのに、なぜそう思うのか?」と尋ねたところ、ホイットマンは「彼は私の話によく耳を傾けてくれた。これは彼がとても利口な人である証しだ」と答えた。
自分の友人と知人について少し考えてみよう。その中の誰が「とても利口な人」という評価を得ているだろうか。あなたなら次のうちの誰に好意を抱くだろうか?
1.あなたの話を聞かずにまくし立てる人
2.あなたの話をさえぎって話し続ける人
3.あなたの話にじっくりと耳を傾ける人
2.あなたの話をさえぎって話し続ける人
3.あなたの話にじっくりと耳を傾ける人
ある賢者がこんなふうに表現した。
「神様は人間にふたつの耳とひとつの口を与えた。話す量の2倍を聞くことにあてるように意図したからだ」