2月と言えば受験シーズンの真っただ中です。家族の合否に一喜一憂しているときに、ぶしつけな質問をしてくる人も中にはいます。話し方コンサルタントの阿隅和美さんが、家族の進学先の話題を上手にかわすテクニックを教えてくれました――。
紅白のだるま
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進学先の話題に踏み込まれないためには

春は卒業・入学のシーズンですね。職場やママ友との間で、子どもの進学先について何かと話題に上ることが多い時期です。それぞれの関係性や価値観によるところもあり、一概には言えませんが、子どもの進学先をしつこく尋ねてくる同僚やママ友が悩みの種となっている人も多いようです。

例えば、家族が名門校に合格した場合でも、そのことで他人にマウントを取る(自分の優位性を示そうと自慢したり、相手をけなしたりすること)ために他人の合格先を聞いてくる人もいれば、逆に嫉妬されないように、角が立たないように他人と接したいと思う人もいます。家族の進学先については、できることならあまり踏み込んでほしくない話題のようです。

そこで、本稿では、子どもの進学先について話したくないときに「どこに決まった?」という質問をさらりとかわす究極のフレーズについて考えます。

毎日顔を合わせるからこそ穏便にすませたい

一般的に、進学先に限らずプライベートな話を振られて、答えたくないと感じるのは主にこの2つのタイプではないでしょうか。

1つ目は、自分の話をしたいから聞いてくるタイプです。自慢話をしたい、まさにマウントを取りたい人です。そして、「その学校は、こんなうわさがあるのよ」などと、教えたがり屋さんもここに含まれます。

2つ目は、好奇心から尋ねてくるうわさ好きタイプです。職場の人や友達の中に1人は、こうした情報通の人がいるのではないでしょうか。こうした人は、新しい話を仕入れては、事実かも確かめず拡散してしまいます。

このように、普段は話しかけてこないような人が寄ってきたときに、「自分の子どもと比較をしてきそう」「プライベートに踏み込んできそう」と違和感を覚えるのではないでしょうか。

特に、1つ目のタイプの場合は、子どもの学校=親としての価値と捉えて、自分の子どもの学校を自慢したい、優越感に浸りたいという感情を持っている傾向があります。こうなるとなるべく関わりたくないのが本音でしょう。

とはいえ、他人を変えることはできませんし、地域や職場で、毎日顏を合わせるとなると、波風立てず穏便にすませたいところです。