良質の投資家を育てたい
最後にこん吉さんがこれからやりたいことについて聞いてみました。
「やりたいというか、今既にやっているのですが、『良質の投資家を育てること』ですね。SNSやブログで情報発信を続けているのもそのためです。一人でも多くの人が『貯蓄家脳』から『投資家脳』に変わって欲しい。そう願って活動を続けていますし、今後も続けていくつもりです」
「いずれ将来に運用資産が10億円ぐらいになればボランティア団体に寄付するプライベートファンドを設立したいです。NPOや社団法人なんかだと、私1人で運営はできないし、自分のやりたいこともできないかもしれません。でも全て自己資金であれば自分の好きなところへ寄付したり、支援したりすることができます。将来的にはそういうことをやりたいと思っています」
お話を聞かせていただいた別れ際に「これから“億り人”を目指す人に何かメッセージはありますか?」と聞いたところ、意外な答えが返ってきました。
「どうして1億円が必要なのですか? 金額を目標にする前にまず自分のやりたいことや楽しみたいことを明確にイメージし、そのためにどれくらいお金が必要なのかを考えた方がいいんじゃないですか? 金額を目標にしてしまうとキリがありませんよ。100万円貯まったら次は1000万円、それが貯まったら1億円という具合にどこまで行っても心は満たされません。それに、1億円なんてなくなるのはあっという間です。大事なことは自分が何をやりたいかですよ」
この答えを聞いて多くの人は「それはこん吉さんが億り人になったから言えることでしょ」と思うかもしれません。でもそうではなく「こういう考え方をしているからこそ億り人になった」と考えるべきではないでしょうか。
※ちなみにこん吉さんは、アメーバブログ、ツイッター、インスタグラムで『こん吉くんの長期投資ファン倶楽部』という名前で情報発信していますので関心のある方はご覧ください。
1952年大阪府生まれ。オフィス・リベルタス創業者。大手証券会社で個人資産運用業務や企業年金制度のコンサルティングなどに従事。定年まで勤務し、2012年に独立後は、「サラリーマンが退職後、幸せな生活を送れるように支援する」という理念のもと、資産運用やライフプランニング、行動経済学に関する講演・研修・執筆活動を行った。日本証券アナリスト協会検定会員、行動経済学会会員。著書に『投資賢者の心理学』(日経ビジネス人文庫)、『定年男子 定年女子』(共著・日経BP)、『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』(東洋経済新報社)、『お金の賢い減らし方』(光文社新書)など多数。2024年1月没。