ゲーマーにも運動が効く

ドクターの処方箋

ゲームをしながら時々、最低10分の運動を。
週に数回はもっと長く、なるべく30分以上の運動をしましょう。
基礎体力は、体と脳が長い時間ゲームをするためにも必要です。

やり方

自分がやりたいと思う運動をして下さい。重要なのは何をするかではなくて、何か運動をすること。遊びでもダンスでも森の中を走り回るのでもいいのです。家で1人でゲームをしているとあっという間に何時間もたち、1日が終わってしまいます。そのため他の人ともあまり会わなくなります。友達と時間を決めてチームでスポーツをすれば、その問題も解決出来ます。

他のアイデアも

優秀なゲーマーになるために効果的なのは、背中やお腹をきたえられるボートや腹筋運動、腕立て伏せです。おまけに基礎体力もつきます。

立ってゲームをするなら、背中の左右に同じだけ負荷がかかるようにして下さい。両足に同じだけ重さがかかっている状態で立つようにしましょう。

プロレベルを目指すなら

1時間に1度はゲームを中断して、卓球をしてみませんか。反射神経が良くなりますし、目と手のつながりもきたえられます。つまり視覚と体の動きの連携が良くなるのです。卓球は短い時間で激しい動きをするスポーツです。卓球台がなくても、家の食卓にネット(もしくはそのくらいの高さの物)を張って使うという手もありますが、まずは大人に許可をもらってからにして下さい。

外に出てバドミントン、テニス、スカッシュなどをするのも良いですが、その場ですぐに出来るという意味では卓球が手軽です。

レベルアップに効果

eスポーツの世界チャンピオンにはなれなくても、あっという間にひとつ上のレベルに上がれるはずです。運動をすればするほど、ゲームの成績にも効果があります。

アンデシュ・ハンセン(Anders Hansen)
精神科医

ストックホルム商科大学で経営学修士(MBA)を取得後、ノーベル賞選定で知られる名門カロリンスカ医科大学に入学。現在は王家が名誉院長を務めるストックホルムのソフィアヘメット病院に勤務しながら執筆活動を行い、その傍ら有名テレビ番組でナビゲーターを務めるなど精力的にメディア活動を続ける。『運動脳』は人口1000万人のスウェーデンで67万部が売れ、『スマホ脳』はその後世界的ベストセラーに。