短時間労働にシフトするカギ

今、私は週に5~7日働いていますが、最長で1日4、5時間で、できるだけ3時間以上は働かないようにしています。会社員時代と比べて仕事の数はまったく減っていないことを考えると、会社員時代はいかに不必要な社内仕事が多かったか、ということを痛感します。

これから短時間労働を目指そうと思うなら、まずは6時間以下を目標にすることをお勧めします。同時に、労働体系を成果報酬型に切り替える方法を探ってください。これが、短時間労働にシフトする最大のカギです。

もし私が時給1200円のパートをしたら…

私のケースは多少極端かもしれませんが、基本的に時間でいくらという仕事は引き受けてなく、成果報酬型の仕事が中心です。例えば、本の執筆は完全に成果報酬型です。多くの日数をかけて執筆しても、売れなければ初版の印税が手に入るだけです。数時間で済む講演を一つ行うのと大差ありません。

仮に私が、本が売れなかった場合のリスクを取らずに、かつ短時間労働をしようとしたら、時給で働くことになります。通常のパートタイマーの時給の相場は地方なら1050円ぐらい、東京でも1200円弱です。その時給の短時間労働では、残念ながら生活は非常に厳しくなってしまいます。

多くの人が成果報酬型にすることを怖がりますが、成果報酬型は最悪が0円である代わりに、上限は無限とは言わないまでも、時給で数十万、数百万まで上がる可能性があります。固定報酬型と違って、リターンが増えるチャンスが満載です。

「自分には無理」を突破するヒント

こういう話をするとよく、成果報酬型は能力がある人にしかできないでしょう、ということを言われますが、その場合、能力の生かし方についての考え方を少し見直す必要があると思います。

多くの人は、与えられた分野でどうやって活躍しようか、という考え方をします。しかし、より多くの報酬を得るには逆の考え方をすべきで、まず、自分がどの分野なら活躍できるか、ということを見極めてください。自分にとって不得意なことや、向いていない分野で成功することはかなり難しく、どんなに努力をしても無駄になる可能性が高いからです。