修羅場の迎え方や泥沼の結末まで違う
職業や収入、学歴や家柄といった、いわゆる社会的地位に差がある男女が結婚すると「格差婚」と言われることがある。実は、「格差」が存在するのは結婚だけではない。不倫にもあるのを知っているだろうか。
「不倫格差」が生じる原因は、男性側の社会的地位がかかわってくることが多い。つまり、富裕層の男性と不倫をする女性と、経済的にギリギリの男性と不倫をする女性というそれぞれの組み合わせだ。
“金持ち不倫”と“貧乏不倫”の格差は、出会い方や逢瀬の重ね方だけではない。不倫にはつきものである、修羅場の迎え方や泥沼の結末まで、両者ではまったく異なるといっていい。
代表的な“金持ち不倫”と“貧乏不倫”のケースから、不倫における「格差」を見ていこう。
※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。
デートは平日昼間「サービスタイム中のラブホテル」
【CASE1】“貧乏不倫”のケース
編集者のYさん(当時29歳)と4歳年上の同僚男性との不倫がスタートしたのは、職場の飲み会がきっかけだったという。「月並みですが、仕事の悩みや家庭のグチを話しているうちになんとなくそういうことになって。彼も私も既婚者で、お互いに同じくらいの年齢の子どもがいたことも距離を縮める理由になりました」。
二人の仕事は、どちらも平日の昼間の時間は比較的融通がきくとのこと。会うのはいつも日中のサービスタイムを活用できる安いラブホテルだった。「住宅ローンを抱える彼はお小遣い制だったので、私より自由に使えるお金が少なかった」とYさん。
ホテル代も割り勘で、居酒屋ではYさんがごちそうすることもしばしば。Yさんは、学生時代に付き合っていた彼氏とのデートのほうが豪華だったと思うこともよくあったという。「彼が使えるお金は1週間6000円。週に一度のラブホテル、居酒屋は2回行くのがやっと。私のほうが多く支払っていたのはわかっていたけれど、好きだったから仕方がないと思っていました」。
二人の関係に変化が訪れたのは、Yさんが昇進した頃からだったという。「たまたま私のつくった本が続けてヒットしたことで新部署がつくられました。私はそこの部長に昇進し、社内での待遇や収入が彼より格段によくなったんです」。