ノイキャンエクササイズ1 「STOP(やめること)リスト」

受け身のクセをなくそう、と言われても、どうやって?と思いますよね。特に、自己肯定感が低めの状態だと、自分にはできないと思ってしまいますよね。でも心配ありません。ノイキャンエクササイズは筋トレのようなものではなくて、ちょっと心をほぐすための体操のようなもの。

まずおすすめしたいのが、「STOP(やめること)リスト」。

TODOリストを書いている人がいるかもしれませんが、その逆です。「もうやめよう」と思うことを毎日ひとつ書いてみる方法です。TODOリストは、どうしても「やらなきゃいけないこと」が増えていくので、つらくなったりします。そして、できなかったことが残ると、「私って……」と凹んでしまいます。

だから、やることを減らす方向で考えてみましょう。「寝る前に勉強する」ではなく「寝る前のスマホをやめる」とか、ですね。

大事なのは、やらされ感がなく、自分で決めて、しかも挫折しないこと。「STOP(やめること)リスト」はそのいい練習になります。

ノイキャンエクササイズ2 テレビの「ながら見」禁止

もうひとつおすすめなのが、テレビの「ながら見」をやめることです。

若い女性
写真=iStock.com/TARIK KIZILKAYA
※写真はイメージです

テレビは、一方的に流れてくる情報を受け取るものです。特によくないのは、とりあえずスイッチを入れて、なんとなくつけっぱなしにする「ながら見」。カラーバス効果といって、なんとなく映像や音声が流れていても、普段から気になっていることや意識していることは勝手にキャッチしてしまうんです。

例えば、完璧主義ノイズのある人だと、「ちゃんとしなきゃいけない」と思わされる情報ばかりキャッチして、さらに「ちゃんとしなきゃ」という思いが強くなります。

実は、テレビはメンタルノイズ増幅装置になるんです。SNSも似たところがあります。タイムラインには他人がシェアした情報なども大量に流れてきますよね。もちろん面白い発見もあると思いますが、気にしていることや、ちょっと心がモヤっとすることも目についてしまいます。

便利で楽しいテレビやSNSですが、「ながら見」で凹んでしまうような使い方や、ノイズを強化してしまうような見方は、ちょっとセーブしてみましょう。