薄毛や禿には育毛剤、飲み薬、植毛など様々な対処法がある。しかし、科学的根拠に基づいた信頼できる治療法はあるのだろうか。2010年4月、日本皮膚科学会が科学的根拠に基づく診療のガイドラインを発表した。それによると……。

加齢とともに寂しくなる髪の毛はしかたがないと諦めもつく。誰でも20代の髪の毛の量は50歳になったときにはない。それが、他人よりも早く、つまり、30歳で50歳の髪の毛だから悩むのだ。一人10万本あるはずの毛髪に去られ、薄くなった頭を抱えて男たちは日々、悶々としているのだ。“ロマンスグレー”はモテる男の自慢になっても、“薄毛”はモテない男の代名詞というイメージが強い。私もその仲間にはいるだけに、“ロマンスハゲ”という言葉がない現実の厳しさを痛感している一人だ。

(矢木隆一=撮影)