働き方を模索してきた日々
コロナ禍で自粛生活が続くなか、家庭の食卓で重宝されたのがレトルト製品だ。日中、在宅でテレワークをしながら、家にいる子どもや夫の昼食まで用意するのは大変で……とぼやく女性たちも多い。そんなときに役立ったのが辛さや素材のバリエーションも多様になっているレトルトカレーだったと聞く。
「カレーマルシェ」「咖喱屋カレー」はじめ、人気製品を数多く発売しているハウス食品。今は人事総務の業務を担う南泉希さんも、かつてはレトルト製品の開発に携わっていた。
「コロナ禍で外食も控えるようになり、お家で食べることがすごく見直されたように思います。私たちも食を通して、お客さまに幸せを届けられるようなチャレンジをしていかなければとあらためて感じる機会になりました」
南さんにとって、製品開発に携わった10年余りはまさにチャレンジの時でもあった。子育てと仕事の両立、そこで自分とも向き合いながら働き方を模索してきたという。