あなたは、人生の上限を決めつけていないか?

たとえば仕事なら、自分が本当にやりたいかどうかより、「会社名や年収で決めた」「最初に内定をもらったから決めた」など、外から与えられた条件や環境に身をゆだねてしまった人もいるでしょう。

住む場所にしても、通勤時間や家賃の上限を考えた結果、自動的に決まったとすれば、これも自ら進んで選んだ結果とはいえません。

人生のパートナーを決めるときも同じです。

「いつまでも独身のままだと世間体が悪い」
「相手も結婚を望んでくれているし、嫌いじゃないから、まあ、いいか」

などと、受け身的にOKしてしまった人もいるでしょう。

理想や目標に向けて、自分の意思で何かを決断したというより、なんとなく流れに任せて今日まできた……。

その結果が、これまでの「そこそこ」の人生だったのではないでしょうか。

時々ふと「何かが違う」と感じていたとしたら、それは、その場所が、自分で選んだのではない借り物の世界だったからかもしれません。

今回のコロナショックがなければ、その借り物の箱のなかで、一生を終えていたかもしれません。

「どうせ自分はこの程度」と、人生の上限を決めつけていたでしょう。

そんな、「そこそこ」の人生が、強制的にリセットされたのが、この事態です。これは大きなピンチであり、同時に、これまでの自分を変えるチャンスでもあるのです。

では、人生は、どのようにして変えていったらいいのでしょう?

29歳でセミリタイア「思ったほど幸せではない」

今から20年ほど前のこと、経済の激変が理由ではありませんでしたが、私にも、そんな「そこそこ」の日々に、「何かが違う」と違和感を持ったときがありました。

当時の私は、経営コンサルティング会社や会計事務所など複数の会社を経営し、投資家としてもある程度、成功していました。経済的には不安がなかったので、娘が生まれたのをきっかけに29歳でセミリタイアし、夫婦で子育てに専念する生活を始めて、そろそろ4年目に入っていました。

こんなお話をすると、「その若さで働かなくても生活できるなら、『そこそこ』とはいえないだろう」という声が聞こえてきそうです。たしかに、外から見れば決して悪い人生ではなかったでしょう。けれど問題は、その悪くないはずの人生に、私自身が思ったほど幸せを感じていないことでした。

育児や家族と過ごす時間は好きでした。娘の成長を間近で見るのは、何よりの喜びでした。ただ、正直、時間を持て余していたのです。

娘のベビーカーを押しながら、こう思いました。

人生、このままでいいんだろうか……。何かしなければ!

そのとき私は、生き方を変える決意をしたのです。