浪費家の人は幸福度が低い?
人の幸福度を左右するものに、地位財と非地位財というものがあります。地位財はブランド品や高級車、大きな家などで、人と比べることで満足感を得るもののことです。非地位財は、健康や愛、自由、安心・安全などで、人と比べなくても満足感を得られるものを意味します。幸せになるためには、どちらか一方だけではダメで、両方にバランスよくお金を使う必要がありますが、浪費家の人は、地位財により多く使う傾向があります。
また、浪費家の人はストレスが溜まっていって、それを買い物をすることで発散している可能性もあるでしょう。もし、浪費が止まらないという人は、ストレスになっている原因についても考えてみてください。
浪費をしないで、上手なお金の使い方ができるのは本当に気分がいいことです。プレゼンがうまくいったり、料理が上手にできたりしたら、気分がいいですよね? それとまったく同じことです。逆に、あとから後悔をするようなお金の使い方をすると、自分が嫌になって落ち込みます。
そうならないように、何かものを買うときは、1日あるいは1回につきいくらになるか、ということを考えてみてください。旅行などの体験に使うときは、この代金を稼ぐにはどのぐらい大変かということを考えて、その大変さと体験によって得られる喜びを比べてみましょう。それを習慣として身につけると、浪費癖は直っていくと思います。
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1968年東京生まれ。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー・アンド・カンパニー、JPモルガンを経て独立。少子化問題、若者の雇用問題、ワーク・ライフ・バランス、ITを活用した個人の生産性向上など、幅広い分野で発言を行う。著書に『勝間式食事ハック』(宝島社)、『勝間式超ロジカル家事』、『勝間式超コントロール思考』『ラクして おいしく、太らない! 勝間式超ロジカル料理』(以上、アチーブメント出版)などがある。