すべての買い物は1日につきいくらになるか考える
浪費癖をなくしたければ、何か買い物をするとき、それを使う頻度や時間を考えて、1日あるいは1回につきいくらになるか、ということを考えてみてください。
例えばスマホ。スマホは1日中、ずっと使いっぱなしですよね。私は、スマホにはお金をケチらないで、ほぼ1年に1回のペースで、最新機種に取り替えています。最新のAndroidが9万円ぐらいで、1年365日欠かさず使うので、1日あたり250円弱。さらに、1日の活動時間で割ると、1時間あたり約15円。
この値段ならもう最新機種を使って、自分の時間と経験の質をよりよくしたほうがずっと幸せだと思います。古いスマホはすぐに捨てずに、YouTube専用のカメラにするなど、周辺機器として使っています。
同じように、私が毎日使っているものといえばダイヤのピアスです。確かスマホと同じような値段だったので、1時間あたりの値段も同じ約15円。こうしてものの場合は1年365日、24時間で割って考えてみると、自分にとっての価値がわかって、浪費になるのかどうかの判断がつくはずです。500円のものでも1000円のものでも、ちゃんと使う頻度や時間を考えます。1~2回しか使わないようなものなら無駄になると考えて買いません。
幸せになれる「体験」にお金を使う
ものではなくて、旅行などの体験の場合は、それによって自分が幸せになるのであれば、予算の範囲内で使っていいと思っています。
私は船が好きで、船の共同所有のクラブに入っていますが、そこそこお金がかかります。そのとき私は、この代金を稼ぐにはどのぐらい大変かということを考えて、その大変さと船に乗ることで得られる喜びを比べてみます。それで、稼ぐのは大変だけど、それ以上に仲間と一緒に船に乗って楽しみたい、と思うからお金を出すわけです。
逆に、楽しみたいけど、この代金を稼ぐのは大変だからな、と思ったら出しません。そもそも、クラブにも入会しないでしょう。
つまり、代金がどんなに安くても、それを体験することに魅力を感じなければお金を出さないということです。5000円でも1万円でも、私は無駄なことのために仕事をしているわけではない、と思うからです。