日本という国は国民に冷たい、優しくないと思い込んでいないだろうか。私たちの生活のために用意されている様々な制度を知らないだけかもしれない。
実は国民に優しい日本の社会保障制度
社会保障制度の充実度という点では、よく北欧がよい例として挙げられますが、そこと日本を比べるのはナンセンスです。スウェーデンの人口は東京都より少ない約1025万人。租税負担率は50%以上です。規模や負担が大きく違います。例えば、医療費無料ですが、日本のようにいつでもフリーアクセスで医療を受けられるわけではなく、事前にトリアージされ順番が決められています。
社会保険の給付は、会社が手続きをしてくれるものもありますが、個人の状況などすべてを、国や自治体が把握しているわけではありません。広報はしていますが、必要な保障などは、個人で自ら申請などすることが大切です。
そこで、みなさんには申請の種類と方法を自ら調べて、行動に移してほしいのです。ハードルが高いように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。行政のウェブサイトはとても充実しているので、まずは自分が住んでいる市区町村のホームページを見てみましょう。「住まい」「老後」「子育て」など、項目ごとにわかりやすく掲載されています。また、お住まいの自治体の広報誌に目を通しておくこともおすすめです。ただ、自治体には予算があります。時期を逃すと、次の期を待つことになるので、次回はいつくらいの募集なのかなど、こまめにチェックしてください。