アミューズメント施設「ラウンドワン」が苦しんでいる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で休業を余儀なくされ、4月の既存店売上高は前年比96.1%減となった。店舗経営コンサルタントの佐藤昌司氏は「ラウンドワンは10年近く業績低迷に苦しみ、ようやくV字回復を果たしたところだった。米国進出も軌道に乗ってきたところだっただけに、痛手は深い」と分析する――。
ラウンドワン 池袋店=2019年5月20日
写真=アフロ
ラウンドワン 池袋店=2019年5月20日

3カ月連続国内既存店売上高プラスから一転

ラウンドワンが苦しんでいる。4月の国内既存店の売上高は前年同月比96.1%減と大きく落ち込んだ。3月は24.1%減だった。2月(5.3%増)と1月(0.9%増)はプラスだったが、一転して大幅マイナスが続いている。

ラウンドワンはボウリング、ゲームセンター、カラオケ、スポーツコーナーの4つのサービスを軸としたアミューズメント施設を展開する。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、店舗を臨時休業としたことが響いた。北海道の店舗が3月4日から10日間臨時休業したほか、4月2日から東京と大阪の全店舗、4月4日からは国内全103店舗が臨時休業に。4月は大半の日が全店休業となり、売り上げが大きく落ち込んだ。5月15日からは一部店舗の営業を順次再開し、6月1日から全店の営業再開を目指しているが、5月も厳しい内容となりそうだ。