地域活性化に力を入れる面白法人カヤックは「まちのコイン」という地域通貨を作った。その特徴は時間が経つと価値が減っていくこと。CEOの柳澤大輔氏は「『まちのコイン』は人と人のつながりを見える化するためにつくったお金です。使えば使うほど、地域の人たちが仲よくなってしまうのです」という――。

※本稿は、柳澤大輔『リビング・シフト 面白法人カヤックが考える未来』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

両津 atLake 賀茂
写真=iStock.com/helovi
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消費を目的としない通貨が誕生した

リビング・シフト(東京から地方への移住)によって、お金の形そのものも変わっていくのではないでしょうか。なぜなら、自分の好きな地域に住む時代が来ると、その地域に対する帰属意識や愛情が強くなるので、地域通貨、つまり地域に密着したお金が進化していく可能性が高いからです。

今、さまざまな地域通貨が生まれています。

カヤックでも2019年に「まちのコイン」という新しい形の地域通貨事業を始めました。先日、神奈川県と連携し、鎌倉市で実証実験を行い、2020年春には小田原市でもプレサービスが始まりました。福岡県八女市では、導入に向けて住民とのワークショップを行っています。

「まちのコイン」は、いわゆる今までの地域内消費を増やすことを目的とした地域通貨とは違って、このお金を通して、お互いの地域の顔がもっとよく見えるようになったり、使えば使うほど仲よくなってしまうというもので、僕らはこれをコミュニティ通貨と名づけることにしました。