自信がない人ほどNOと言えない
「すぐやる人」は、やらない基準をはっきりとさせることで、他人に対してもきっぱりとNOと言います。
自分の人生をコントロールしている感覚を維持するためには、精神の自由が不可欠なのです。断るべきことも見極められます。
「自分に対して自信がない人ほどNOとは言えず、YESと言ってしまうクセがある」これは、心理学の世界で言われていることです。
「すぐやる人」は自分の時間管理への意識がとても高いので、他人からの要望や依頼でもきちんと見極めます。
体は1つしかありませんから、自分がやろうとしたことに時間を使うのも、誰かに頼まれたことに時間を使うのも、平等に与えられた時間を削ることには変わりがありませんよね。
「保留」という選択肢も念頭に
大切なのは、「YES」か「NO」の2軸で考えないことです。常に「保留」という選択肢があります。もちろん全面的に「YES」だと感じるものは何も断る必要はありません。
しかし、現状では「YES」とも「NO」とも判断がつかない、グレーなものって少なくないですよね。
「出張が入るかもしれなくて、わかり次第返答していいですか」
「仮では予定が入っているのですが、未確定なのでわかり次第お知らせします」
「私1人で判断できないので、上司と確認します」
それから冷静にどうするかを見極める時間を持てばいいですね。
もちろん、完全にNOの場合もあるでしょう。面と向かって断ることが難しいと感じるかもしれませんが、早い段階で断ることは相手へのリスペクトだと考えましょう。
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1984年、京都生まれ。同志社大学経済学部卒業後、ケンブリッジ大学で心理学を学び、修士課程修了。帰国後、京都にてグローバル人材育成「ジーエルアカデミア」を設立。主な著書に、『ネイティブなら12歳までに覚える 80パターンで英語が止まらない!』(高橋書店)、『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』(すばる舍)、『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(明日香出版社)などがある。