※本稿は塚本亮『「すぐやる」思考法』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
決断のスピードを早める真髄
「すぐやる」ための真髄は、「やらない」ことにあると考えています。「すぐやる」というのは何も、何でもかんでもすぐやればいいというわけではありません。
すぐやる力というのはスキルの1つでしかないのです。
本来やるべきこと、やりたいことを見極めて、そこにエネルギーを投入する。それを着実に進めていくことが何よりも重要なのです。
重要度の低いことや本来やらなくてもいいようなことをたくさん「すぐ」やっても、あなたにいい成果をもたらすことはないでしょう。
ですから、すぐやる人は、見極める力が高いのです。すぐやる人たちは、エネルギーや意志力は有限で消耗することを知っているため、「やること」と「やらなくていいこと」を見分け、注ぐべきポイントにエネルギーを使います。
一方で、すぐやれない人は「やること」と「やらなくていいこと」をちゃんと見極められません。あまり重要度の高くないものにエネルギーと時間を注いでは、重要度の高いものにエネルギーを割くタイミングに燃料切れとなってしまいます。
すぐやる力を持つために、「やる」「やらない」を明確に見分けられるようにしていきましょう。