どんな仕事においても働く上で避けては通れないのが、締め切りや納期との戦い。言語学・心理学・脳科学など様々な視点からコミュニケーションを研究する堀田秀吾教授は、締め切りを守れるようにするのは「意思」ではなく、誰でもすぐにできる簡単な方法があるといいます。科学に裏付けされたユニークな解決法とは――。

※本稿は堀田秀吾『科学的に自分を変える39の方法』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

くびれとカレンダー
※写真はイメージです(写真=iStock.com/BrianAJackson)

気づけば締切が近づいている

納期とされている締切まであと20時間。「まだまだ間に合う!」って大きく構えていた3日前の自分に「あとでやろうはバカヤロウ! 今すぐ取り掛かれ!」と言ってやりたい。そしてちょっと焦り出しつつも、まだ仕事に向かう気ゼロだった2日前の自分に「それ結構大変だよ! 時間かかるよ」と言ってやりたい。いつもギリギリにならないとやらない自分に腹が立つ&自分を待ってる担当者が怒ってる顔が浮かぶ。はあ、なんでもっと早くやり始めなかったんだろう……。

締切が迫っているのはわかっているのに、なかなか取り掛かる気になれない、人に迷惑をかけているのは察しているのにやる気にならない。その状況、すごくわかります。実際、締切に合わせて、いわゆる“ケツ合わせ”で仕事をする人は多いのではないでしょうか。

結果的に間に合えばいいのですが、仕事をやり終えてから「早く取り掛かって、さっさと仕事が終わっていれば、有意義な時間が過ごせたのに」という後悔も毎度のことなのでは。だって、やらずにモヤモヤ過ごしていた時間を経ずに、さっさと仕事に取り掛かって終えていたら、スッキリした気持ちで飲みにも行けてたし、ゲームだってできてたし、です。