会議で見かける困った人を「iWAM(アイワム)」で分析

「iWAM」では、「選択理由」と呼ばれるカテゴリがあり、このAさんのように、いろいろなアイデアを発散するタイプを、「オプション型」と呼び、Bさんのように仕事の手順や進め方に終始するタイプを、「プロセス型」と呼びます。

どちらのタイプかは、「あなたはなぜ、その仕事がしたいのですか?」という質問への回答で見極めることができます。

《オプション型》の傾向が強い人
「やりたいから」
「やりがいがありそうだと感じたから」
「~という可能性を追求したくて」
《プロセス型》の傾向が強い人
「~といった経緯で」
「~という事情があって」
「~というなりゆきで」
「たまたま」

本稿では、オプション型の人への対処法を解説していくことにしましょう。

大風呂敷を広げたがる「オプション型」タイプの特徴

「オプション型」のクセが強い人は、「ほかの選択肢は?」「別の方法はないか?」「こんな可能性もあるのでは?」といったことに関心を持ったり、強く志向したりするクセがあります。決まった手順やスケジュールに従うよりも、新しいアイデアやさまざまなオプションを考えることをモチベーションの源にする傾向があります。

そのため、既定の考え方にとらわれず、みんなが行き詰まったときに突破口となるアイデアを出したり、創造力豊かで、新たな道を切り拓いていったりする存在になる可能性を秘めています。

ところが、この傾向だけが強く出すぎてしまうと、アイデアや選択肢をひたすら拡散するだけで、何一つ決めきれない、やり遂げられない「口先だけ」の人と思われる危険性もあります。