大風呂敷タイプによく効く「複数の選択肢提示戦略」

「オプション型」のクセが強い人は、選択肢が少ないと、「それだけ?」「ほかにはないの?」と思ってしまう人ですから、複数の選択肢を示してあげることが、うまくコミュニケーションを取るための秘訣です。「複数の選択肢提示戦略」です。たとえば、

→「考えられる方法は三つあります。一つ目は~」
→「その理由には二つ考えられます。一つ目は~」
→「三つの観点から判断することが重要です。一つ目は~」

というように、一つに限定しないように話してみましょう。安心して聞いてもらうことができるはずです。

じつは、このオプションを示す方法は、我々がコンサルティングを行なう際の基本中の基本です。いきなり、一つの案だけを伝えて、これでいきましょうといっても納得させることはできません。よっぽど、お客様がコンサルタントのことを信頼していれば別かもしれませんが。その意思決定の影響が大きくなればなるほど、お客様は慎重に判断したいからです。
そこで大切なことは、複数のオプションを示すこと。そして、そのオプションのメリットやデメリットなどを一緒に比較検討していくことで、お客様は納得感のある意思決定を行なうことができるのです。

これは、何もコンサルティングだけにいえることではなく、何か企画を出すときや、問題解決を行なう際に、意思決定者が「オプション型」が強い人であるならば、複数のオプションを示すことは必須です。