当時、『般若心経』を読むときの心得としてよくいわれたことは、腹の底からまくし立てるように読む……。自分の声に酔いしれるように読む。そして頭の先から足の先まで、『般若心経』に入り込んで読む、ということでした。
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般若心経 全文
般若心経 全文
言うならば『般若心経』に“なりつぶれ”そして“ありつぶれる”。自他の分別を取り払い、一体感すら覚えるほどに、その対象に入り込んでいくということです。『般若心経』の経本と一体化し、それ以上に集中することで、知らず知らずのうちに「イジケ虫」だった私の心は「イジケ無視」の境地に入っていきました。
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(松田健一、平地 勲=撮影)

