生活習慣タイプの人の過食は、ストレスが原因の1つです。1日3食、規則正しく食事を摂るためには、過剰な食欲を抑えることが大切。満腹中枢を刺激する「胃」や「飢点(きてん)」の耳ツボを定期的に刺激するようにしましょう。特に、食事の20分前位に刺激すれば、食べ過ぎを防止できます。なお、耳ツボ刺激は、食欲を抑えることを目的とせず、刺激によって食欲が抑えられている間に、食習慣を整えることを目的に行うことが大切です。

最後に加齢タイプの人は、体幹の筋肉をつけることがもっとも大切。「ハンドニー」と呼ばれる手と足のラインが平行になる運動が効果的です。これは、腹横筋(ふくおうきん)と多裂筋(たれつきん)と呼ばれる、体幹筋を鍛える運動で、お腹あたりに力が入っていることを確認しながら行います。1回30秒を10回ほど行うようにしましょう。

手と足のラインを床と並行にし、お腹付近に力が入っていることを確認。手足に力が入っている場合は、鍛えている筋肉が異なるので注意。

リフレッシュさせるためにもっとも重要なのは睡眠

清明は季節が大きく変化し、その変化に心身が追いつかないため、ストレスや疲労を感じやすい時期です。ストレスを解消し、心身をリフレッシュさせるためには、しっかりとした睡眠が必要です。そのためには、規則正しい生活がもっとも重要になります。車でも一定速度の走行は燃費が良いのと同様に、規則正しい生活が心身のストレスや疲れを減らすのです。

睡眠は、毎日6時間はとるようにしたい。スマホ、PCの光は交感神経を刺激するため、入眠1~2時間前には見ないように心がけよう。
「清明」の特徴

●心身の症状
カラダ:心身の疲れ、食欲過多、下痢、便秘、不眠
ココロ:ストレス(緊張、焦り)

●季節に多い症状
過食

●心身の養生法
睡眠の改善(リラックス)
腸内フローラの調整

●食養生に効く食材
鶏肉

●ツボ
神門(しんもん)

写真=iStock.com