家の外まわりでは、塀のひび割れも自分で直せると知っていますか? 塀に使われるモルタルなどは、年数が経つにつれ、劣化してひび割れてきます。小さいひび割れでも、そのままにしておくと雨水が中まで侵入し、中にある鉄筋がさびて腐食します。鉄筋が腐食すると、塀そのものの強度が低下して、とても危険です。

今一度家のまわりの塀を確認し、ひび割れを見つけたらできるだけ早く補修しましょう。こちらは業者に頼むと1平方メートルあたり約1万3000円かかりますが、歯ブラシとヘラ、シリコーン系充填剤があれば約1300円で直せます。

一生使える「修理の相棒」を揃えよう

ちょっとした修理に使える「相棒」として、ドライバーやレンチ/スパナ、ペンチといった基本的な工具を常備しておくととても便利です。安価なセットも売ってはいますが、使いづらかったり、ネジを締めているときにドライバーの先が欠けてしまったりしますから、質のよい道具を選ぶことが大切です。

ドライバーはプラスとマイナスを、大小のサイズ違いで各2本ずつ。プラスドライバーNo.1なら400円、No.2でも500円ですし、長持ちするので、長い目で見ると大変お得です。

レンチやスパナは、ボルトやナットを挟んで回し、締めたりゆるめたりするのに使います。水まわりや自転車、組み立て式の家具など、案外さまざまなところにボルトやナットが使われています。もっとも一般的なのは、ボルトやナットをくわえる部分の幅を自由に調整できるモンキーレンチ。さまざまなサイズに対応できます。

ペンチはものをはさんで、曲げる、引っぱる、切るなど、多様な使い方ができる工具。ゆるめたネジやナットをはさんで引き抜いたり、針金の余った部分を切断したりと、大いに役立ちます。全長125~250mmのものがありますが、使いやすいのは断然150mmのものです。

どこの家にもあるカッターナイフも、用途によって使い分けると便利です。壁紙や障子、粘着シートなどを切る時に重宝しますが、A型と呼ばれる刃の小さなものは紙などやわらかく薄いもの、L型と呼ばれる刃の大きなものは薄い合板やダンボールなどを切るのに使います。価格の目安はA型200円、L型も300円ほどで購入できるので、両方揃えておくとよいでしょう。

このように、よく使う道具をいざというときのために常備することで、急に家具が壊れたときに対応できたり、ふだんからちょっと気になっていた部分をサッとメンテナンスしたりすることができます。