東京・代官山にトレーニングジムを開設

IPOによって得た資金をもとに、同社はさらなる成長に向けてアクセルを踏み込もうとしている。それが、トレーニングジムの運営だ。ライザップの成長にみられるように、わが国では自己実現のためにお金をかける「自己投資」を重視する人が増えている。

MTGはトレーニングジムの運営を通して、健康や美容面から“なりたい自分”を目指したいという人々の欲求を取り込もうとしている。すでに、東京の代官山にEMSスポーツジムである『シックスパッドステーション』を開設している。

このジムは、従来のスポーツジムとは異なる発想によって運営されている。一般的なスポーツジムでは、トレーニングマシーンを設置し、相応の人数を収容するスペースを確保する。

一方、EMSスポーツジムの場合、大掛かりなトレーニング装置を設置する必要はない。シックスパッドを用いることで、従来よりも小さなスペースで、効果的にトレーニングを行えるからだ。スペースの確保が難しい都市部でも、需要の開拓が期待できる。

『シックスパッドステーション』のイメージ(MTGのプレスリリースより)

さらなる“ブランド”成長のためのIPO

MTGが需要を取り込み、収益につなげるには、「こうなりたい」という人々の欲求を把握しなければならないだろう。そのための取り組みには、人々の体形などに関するデータ収集などが考えられる。データをもとにして、より効果的なトレーニング方法を考案する。また、より短時間で、より高い効果を発揮できるトレーニング機器を開発する。そうした施策にはさらなる資金が必要だ。それが、IPOの目的のひとつと考えられる。

またIPOには「海外展開の加速」という目的もあるようだ。MTGは今後、国内で500、海外で4500のEMSトレーニングジムの開設を目指している。この目標数値を見る限り、MTGは海外市場の開拓を重視している。そうなると、各国でのマーケティングのための資金が必要だ。為替リスクにも対応しなければならない。IPOを実施して自己資本を増強することは、MTGの信用力を高め、金融機関などからの借り入れを行うために欠かせない。