日系企業と外資系、ストレスが多いのは

日系企業と外資系企業だと、外資系のほうが成果を出さないとクビになるので相当ストレスがかかっているだろうと思われる人も多いでしょう。確かに環境に適応しきれずにうつになる人もいます。ですが、外資系は結果が求められる半面、いろいろな裁量が大きいので割と元気に仕事をしている人が多いのも特徴です。とりわけ夏休みに2、3週間と長く仕事を離れ、伸び伸びと過ごせる場合はストレス軽減につながります。一見、安定はしているけれど仕事の裁量が少ない日本企業のほうが危ないといえるでしょう。

仕事の裁量権の大小は職種によっても変わってきます。

営業は昔ほどではなくてもほかの部署より仕事上の接待や付き合いが多く、飲む機会が多いのは変わりません。その結果、メタボ傾向になりやすい。クライアントから電話が入ればいつでも対応しなければならない場合には、自由度も少ないためストレスが増え、健康を損なう危険性があるのです。

接客業も同様にお客に合わせる仕事で、自分で裁量が持ちにくいためストレスがかかりやすく、精神的に疲労します。

ストレスの重さに影響を与えるもうひとつの要因が「努力と報酬のバランス」です。

報酬はお金だけでなく、やりがいや敬意を払ってもらえるかどうかも重要です。そのバランスが崩れるとストレスが増大します。

公務員は敬意を払ってもらいにくい職種のひとつです。もしも、同僚同士「おはよう」「おつかれさま」といった相手を大事にしたり、ねぎらったりという場面が少ない職場なら、住民サービスでいくら頑張っても感謝されにくく、最近では文句を言われることも多いのでストレスがかかりやすい。そのうえ、新しい法律がどんどんできて仕事が増える一方で職員はいわば消極的なリストラで減らされているので、昔の気楽なイメージはなくなりました。

国内の航空会社のキャビンアテンダント(CA)もお客にいつも笑顔でサービスしても、相手から「ありがとう」の感謝の言葉や気持ちがないと、ストレスがたまりやすいでしょう。